「黒部峡谷を訪ねて:430メートルでなぜ万年雪が?」

『昨日は家内と長女それに次男の孫1人を連れて黒部峡谷へ行きました。昨日も快晴で風もなく、宇奈月温泉では25℃と夏日となり、鐘釣(かねつり)では18℃と最高の行楽日和となりました。当初は終点欅平(けやきだいら:599メートル)まで行く計画でしたが、帰りの時間が遅くなることから、鐘釣(標高443メートル)までデラックス車両で行きました。鐘釣では黒部川の河原へ行きましたが、そこには大きな岩に囲まれた露天風呂がいくつかあり、これこそ露天風呂の典型と言えるものでした。帰りは窓の無いトロッコ電車で帰って来ましたが、トンネルに入ると寒く上着がないと厳しい状況でした。行きと帰りの車両が逆ならばと勝手のいいことを考えつつ帰って来ました。

私がこの黒部峡谷へ来て意外に感じたことは、鐘釣の標高が443メートルと低いのに万年雪があると云うことです。私の今までの知識では、万年雪は標高2000メートル以上でなければ残らないと思っていました。なぜこのように標高が低いのに万年雪になるのか?。本当に不思議です。

もう一つは、この黒部峡谷に建設されたダム・発電所の冬場の管理です。冬場には雪のためトロッコ電車が止まることから、管理は全て「冬期歩道」というトンネルの歩道を通り、徒歩で食糧などが搬入されるとのことです。いかに冬場の管理が大変か、改めて知りました。

鐘釣駅のホームに富山の方言の番付が載っていました。東の横綱は「きときと:生き生き」、西の横綱は「きのどくな:ありがとう」でした。この「きのどくな」が、「ありがとう」とは本当に驚きました。電車の中で席を譲り「きのどくな」と言われ頭を下げられれても何の意味か全く理解できないと思います。さて飛騨の方言の横綱は何でしょうか?。私は「てきない:胸苦しい」を推薦します。今回も色々なことを学べる良い一日でした。』