「品質の捉え方に大地震発生!」上

『4月19日号の日経ビジネスには「間違いだらけの品質至上経営 良い商品は消費者が決める」のタイトルで特集が組まれています。この中で興味を持ったのは「トヨタプリウス花王エコナは似てる」との記事です。この記事の中で「品質を巡る社外の環境がメーカーの予想を超えて大きく変わっていることである。」とあります。このプリウスの問題は、一つには追う者と追われる者の宿命的な闘いではないかと考えます。又エコナの問題は、検査技術が大きく進歩した証であり、このことでどこまでが有害か?。この基準値が大きく揺れる可能性は高いと考えます。

なぜメーカーの予想を超えるほど、品質を巡る環境は変わったのでしょうか?。その最大の要因は「安心・安全に消費者は敏感になったからである。」とあります。このことは製造業ばかりに言えることではなく、小売業・サービス業など全ての業界に言えることだと思います。中国で発生した毒餃子事件は、その原因と責任所在の不明確さ、犯人逮捕が2年と云う年月を要したのも、国内から海外に生産拠点を求めたことの一つの負荷要因であると考えます。この毒餃子事件は、その国の政治・文化が品質に大きな影響を与えることを明確にした一つの例に外なりません。』