「躾の重要性を改めて考える」

『最近の事件を拝見しますと、眼を覆いたくなる事件ばかりです。この事件の背景はそれぞれ違うとは思いますが、それを引き起こしている最大の要因は躾にあると考えます。5Sは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」ですが、この5Sを継続的に維持していくためには躾が大きなポイントになります。果たして今、この大切な躾が子供の頃からしっかりと教育されているのでしょうか?一人の親として私自身、疑問符を感じております。

団地族と言われ、核家族の中で育った団塊世代の私たちが子供の躾をしなかったために今、その子供達の一部が痛ましい事件を引き起こす要因を生み出しているのではないでしょうか。このことは活性化研修においても同じ事が言えます。親切にしていただき、物を戴けば「ありがとうございます」等の礼を述べるのが当然ですが、その当然のことが出来ない人がおります。なぜ出来ないのでしょうか?その出来ない要因は子供の頃からの親の躾にあると考えます。親が子をしっかりと躾しないために子供はどのようなところで礼を言えばいいのか、全く知らないまま育ったと言っても過言ではありません。

犯人が逮捕され、裁判の判決が下る時には、その罪を悔やみ涙していますが、なぜその罪を犯す前に思いとどまることが出来なかったのでしょうか?そこにもその罪の重要性をしっかりと躾しなかった親の責任があると考えます。今、親が子に何を教え、躾なければならないのか、真剣に考えなければならない時に来ていると考えます。』