「問題点は宝物?」第2回

『第1回活性化研修の午後から一時間をかけて全社員で問題点の抽出を行います。ある企業で問題点の抽出になると参加者の一人から「先生前の会社でコンサルタントが入り問題点の抽出を行いました。しかしその後問題点の話しは全くなく、出された問題点も少しも解消しませんでしたが、今回も同じではないでしょうね?」と大変厳しい意見が出されました。

又ある企業の社長から「以前にコンサルタントをお願いし、問題点の抽出を行いましたが、その問題点は解消されず油に火を付けたようになり往生しました。」このいずれの場合も問題点を抽出する目的が間違っていることに原因があります。問題点を抽出する最大の目的は「全社員での問題点の共有化と問題点を解消する手法を学習し、その手法に基づき解消し働きやすい職場づくりをすること」です。出された問題点が解消しなければ社員の不満だけが残り、やる気を喪失させるばかりです。

私はポストイットを回収する時必ず「ありかとうございます。」と言います。皆さんが書いて下さった問題点は活性化の大切な大切な宝物だからです。又この「ありかとうございます。」の言葉の中には、参加者全員に「あなたが書かれた問題点は大切な宝物です。」と云うことを言葉を通して理解して頂くためです。この言葉一つで参加者の心は和み、苦情などの負の問題点から、業務改善などの活の問題点が多く出されるようになります。次回はこの問題点の解消方法について語らせて頂きます。』