:「世界の中心は時計回りで?」第3回

『日本が世界の中心になるには米国のような軍事力ではなく、日本の技術力を含めた日本の文化力にあると考えます。「もったいない」の言葉に代表されるように日本には、脈々と築き上げられた素晴らしい文化があります。

もう一つは宗教観です。日本人はお正月にはお宮参りをし、お寺参りをするなど一つの宗教に余りこだわりません。歴史を振り返れば十字軍に代表されるように戦いの多くは宗教が絡んでいます。この一宗教にこだわることのない国と高い文化力を持ち、世界通貨(ドル・ユーロ・円)を持っ国が21世紀の中心に求められています。

駒は中心がしっかりしていなければ回らないように、世界の経済も政治もしっかりとした中心がなければ安定も成長もありません。特に21世紀は大気汚染等の問題で人類存続の分岐点の可能性が指摘されています。いかに動植物との共存を図るか、人間のエゴだけが通用する時代は終焉を迎えたと考えます。

改めて日本文化の良さを見直し、日本文化を持って戦争のないそして動植物と共存できる21世紀が作り上げられることを願っております。