身の丈を 生きて米寿の 望の月
この句は、大恩人で「江戸城天守を再建する会」の秋山副理事長が、句会で詠まれたものです。この句は、皇居の江戸城天守閣の模型を見学しに行った時にお聞きし、拝借したものです。
この素晴らしい句をお聴きした時は、少し身体が震え、頭が真っ白になりました。
身の丈を 生きて喜寿の 望の月
になります。
「望の月」とは満月のことです。私の今の心境は、とてもこの句の様にはなれません。何時も「身の丈」をわきまえずに、人生を歩んでいるからです。
皇居を散策しながら「新松子 ( しんちじり ) という事も教えていただきました。新松子とは、青い松ぼっくりのことです。この新松子は、松の手入れをすると、新松子は出来ず、手入れせずに自然のままにして置くと、出来る事を教えていただきました。
この皇居のお庭には、新松子がない松と、ある松の2種類ある事も教えていただきました。又「新松子」の句が沢山詠まれている事も知りました。
この「新松子」を一つとっても、「望の月」には、とても、程遠いことを思い知りました。
望月を 夢見て歩む 日々楽し
新松子から 学ぶ未熟さ
皇居の新松子が付いた松と手入れされた松です。