問題の本質 17. 政治のISO規格 ⑶ 自然と心の仕組み

では何故この「基盤」を大きく揺れ動かす「人災」は発生し続けるのでしょうか?それを歴史を遡ってみると一つのヒントが見えて来ます。

縄文時代は争いの無い時代が一万年以上続いたといわれます。本当に凄いことです。何故?縄文時代は争いが無かったのでしょうか?

その一つの要因として考えられるのが「自然との共存」という「仕組み」があったことです。そしてもう一つは長野県茅野市の尖石縄文考古館に収蔵されている国宝の土偶縄文のビーナス」や新潟県十日町市十日町市博物館に収蔵されている国宝の「火焔型土器」などは、縄文人が日々の生活の中で、心豊かな文化生活を送っていた証であり、驚きです。

この自然との共存が争いの無い生活環境を生み出し、縄文のビーナスや火焔型土器に見るような「心豊かな文化」を生み出したと考えます。

このように縄文人は文字という形にしなくても、何が善で、何が悪かを明確にした、互いの心が通じ合える自然と共存した「自然と心の仕組み」の社会を作り上げていたと考えられます。

しかし残念ながら「稲作文化」が入って来たことにより、自然との共存文化が衰退し、安定した「米文化」が定着しました。それが逆に、より豊かさを求めて、争いが生まれ「人災」という「基盤の揺れ」を生み出す大きな要因になったと考えます。

                続く

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尖石縄文考古館で「縄文のビーナス」を撮りました。