人事部長 6.責任感

問題点の抽出は、社員のヤル気に火を付けると共に、経営者をはじめ、幹部社員の大きな悩みの種であった問題点が解消される糸口となります。

一つの例として「現場の求める人材が採用されない=採用面接が上層部のみで行われ、実際に働く現場の声が反映されない」という問題点は、どのお客様でも必ず出てきます。
すると、これを解消するために「面接管理システム」を構築しようという事になります。この「面接管理システム」の一例を紹介します。
この「面接管理システム」では、まず配置される予定の担当課長と係長が面接を行います。この面接では「面接チェック表」を用いて行います。この面接に於いて、担当課長が採用か、不採用かを決めます。
採用と決まれば、面接チェック表に採用依頼書を付けて部長に提出します。部長はそれを稟議し、再度面接を行うか否かを判断し、必要であれば改めて面接を行います。
ここで一番大切なことは「自分達で採用した社員は、自分達で育てて行かなければならない」という責任感が生まれることです。この責任感が生まれることで、新入社員が一番望んでいた親切・丁寧な指導が出来る体制が整います。
このように、問題点を抽出し、仕組みとして構築して行くことで、社内の風土は大きく変わり、退職者の減少にも繋がります。これこそ多くの人事部長が望む理想の姿です。

                 続く

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