人事部長 5. ヤル気

新入社員が入社後に理想と現実のギャップを感じ、そこから会社に対する不信感が生まれ、辞めてしまうということが多々あります。社員の辞めた理由を収集、分析されたことはありますでしょうか?そこにはたくさんのカイゼンのヒントがあります。

新入社員のヤル気を継続させるためには、組織内の問題から目を背けてはなりません。今回、そんな問題点を拾い出す手法についてお話したいと思います。人事部長はそれをどの様に実現出来るかについて検討していただければと思います。
その方法の一つとして「社内の問題点の抽出」があります。最初にお話しすることは「皆さんで社内の問題点の抽出を行っていただきます。これを解消するために、仕組みとして作り上げて行きます。結果的に働きやすい職場にするために問題点の抽出を行うのです。」と説明します。
この問題点の抽出は、ポストイットを使用し無記名で行います。最初はこの問題点の抽出に抵抗を感じる人も見えますが、問題点が出され始めると、抵抗感は自然に消えて行きます。
出された問題点を方眼紙を使用して、参加者全員で添付し、「意識・組織・仕組み」に分類します。すると「仕組み」の問題点が9割を超えることに驚きの声が上がります。
この作業を進める内に、参加者の眼の色が輝いて来ます。それは「問題点が発生するのは、経営者や上司がしっかりとしていないから」と思っていたことが、「仕組み」が9割と分かり、「問題点は自分達で解決出来る」と自覚し、「ヤル気」に火が付いたのです。
このように「ヤル気」とは、自らの役割に気づくことで、初めて本当の「ヤル気」が生まれて来るのです。
                続く

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