就業の変化 ⑵ 定年

「就業の変化」は「定年」にも大きな影響を与えています。この定年の歴史を振り返ると、昭和初期に定められた「定年」は55歳でした。そして1990年には60歳となり、2006年に65歳が義務化されました。

この定年が上がっていった最大の要因は「団塊世代の大量引退と出生数の減少」にあります。そしてもう一つは「平均寿命と健康寿命」の大幅な向上にあります。

2020年の統計では、男性の平均寿命81.64歳、女性の平均寿命87.74歳で、男性の健康寿命72.14歳、女性の健康寿命74.79歳となり、これが高齢化の大きな要因にもなっています。

この様に、大幅に平均寿命・健康寿命が上がれば、必然的に「定年」も上がることになります。今後65歳の「定年」から70歳「定年」になるのも、時間の問題てはないかと考えます。

しかし、この「定年年齢」が上がることで、大きな課題も発生して来ると考えます。その課題の一つが「共同企業体という終身雇用制」から「機能企業体という能力主義」に変わることです。この時代の変化を先頭するのが「A Iという人工知能」です。

                  続く

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