卒業 30. 押す文化と引く文化

中国では、時間を見つけては、工場の周辺をウォーキングしました。時が経つうちに住民の方と仲良くなり、時にはお昼ご飯もいただきました。そのお昼ご飯は「水餃子」です。日本では焼餃子が主流ですが、中国ではこの水餃子です。

10軒程の家で、水餃子をいただきました。何処の家でも、土間に囲炉裏があり、その囲炉裏を囲んでいただきました。この水餃子は、手作りでその家その家の味があり美味しかったです。

お昼ご飯をいただいた一軒の家は大工さんでした。そこで驚いたのは、カンナもノコも押して削り、切ることでした。日本とは正反対です。驚きました。

この押して切り、押して削ることは逆目になり、切り口はザラザラです。押して切り、削ることは、引く作業よりも力がいるのではないかと感じました。

何故、中国から伝わったノコギリやカンナが、中国では押す、日本では引くに変わったのでしょうか?これは日本文化が大きく影響しているのではないでしょうか?日本では、木の木目と香りを大切にしますが、中国では木目を生かすことはせず、塗装で木目を隠してしまいます。この文化の違いが、押す・引くの違いを生み出したと考えます。

新しい年に、改めて世界の文化を知ることが、国境を越えて融和を生み出す、大きな力になると確信しております。

   押すと引く 文化の違い 知ることで

     国の境も   消えて平和が

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