だるま

父は失明する前から「だるま」が大好きで、接客用の徳利・湯呑み・ご飯茶碗は全て同じ図柄の九谷焼の「だるま」でした。それに写真の様な額もあり、リフォームしたリビングに飾っております。

何故これだけ「だるま」に心髄されたのか?、その理由は分かりませんが、42歳で失明され「七転八起」の人生を歩まれましたが、この「だるま」が、その人生を、暗示していたのかも知れません。

長い人生を歩んでいますと、必ず大きな壁や深い谷底が、待ち構えています。この壁や谷底をどう乗り越えるか?それは苦しみと、己との格闘の日々が続きます。

父は失明してからも、友人と酒を呑む時は、必ず「だるま」の図柄の湯呑みでした。この「だるま」の図柄の湯呑みは、見えなくても「だるま」に触れることで「暗黒の世界を生き抜いて見せる」という覚悟の現れであったのかもしれません。

今、新型コロナウイルスの感染で、景気は今まで経験したことのない、先が見えない真っ暗なトンネル状態にあります。

この真っ暗なトンネル状態の時こそ、父の意志を汲み、達磨大師の「七転八起」を信じて、少しでも世の中のお役に立てる様に頑張りたいと思います。

   父が見た 闇夜の世界 今コロナ

    達磨大師の 八起き信じて

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