読む ⑴ 数字を読む

色々の角度から「読む」ということを、考えて見たいと思います。第1回は「数字を読む」です。

昨日、お客様の定例の月次報告会があり、二世研修を行っている専務に「数字屋になっているのではない?数字は読むものだよ」と注意しました。

そこでこんな思い出が蘇りました。この「数字を読む」と教えられたのは、飛騨信用組合に勤務していた時、常務兼支店長をしていた方からです。この方はその後理事長になられました。

この頃は計算するのは全て算盤でした。そんな時、常務から「算盤の時代は終わる。後何年かすれば全て計算機が算盤の代わりをしてくれる。これからは算盤よりも数字を読む力を付けることだ」と言われました。

しかし残念ながら、その意味が解りませんでした。その意味が理解出来る様なったキッカケは、お客様の再建に取り組んだ時からです。

常務から「このお客様の再建計画を作ってくれ」と言われましたが、どう作成すればよいのか分かりませんでした。その時常務から「下裏君。再建計画を作成するには数字を読むことだよ」と言われました。

この言葉を聞いて閃くものがありました。そして再建計画書を作成し、常務に提出しますと、思いがけず「良く出来ているよ。数字を読むの意味が理解出来たようだね」と嬉しい言葉をいただきました。

人生は面白いものです。「数字を読む」という常務の一言がコンサルの道を歩む、大きな力になったことは間違いありません。

    人生は  心に響く  一言が

     道標となり 夢を叶えて

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