生きるとは

生を受ければ必ず死は来ます。それは宿命であり、避けて通る事は出来ませんし、いつ訪れるか分かりません。今回この「生きる」について考える機会を頂けたのも、骨折して入院したお陰です。

先日ニュースで「就労年齢を70歳迄にしたい」との提案が出ていました。一昔前迄は55歳が一般的でした。それが15歳延びて70歳とは驚きです。

2007年以降に生まれた人の、平均寿命は100歳を超えると言われます。そうすると「生きる」という事を考え直さなければ、長生きする事が、時には「生き地獄」になってしまいます。

この病院の入院患者の多くは70歳を過ぎた高齢者です。私もその中の一人です。病気を治し、元気に働こうという人は、ほんの一握りで、多くの人は家族に迷惑をかけないで、一生を終わりたいと願う人だと思います。

私の母は元気で、自宅には朝9時頃から沢山の友達が集まり、お昼ご飯を一緒に食べ、夕方迄賑やかでした。そんな元気な母が試験的にデーサービスに誘わられました。そして2回目に行った時、お風呂に入れて頂き、お昼ご飯も頂き「少し眠くなった」と言って看護師さんに抱かれて息を引き取りました。享年92歳でした。

私は埼玉へ出張中で、母の死に目には家族の誰も会えませんでした。しかしこんな幸せな死はないと思いす。

入院して改めて「生きるとは何か?」を考えさせられますが、看護師さんをはじめ、医療従事者の方々の笑顔に救われております。

   我忘れ  周りを見れば  高齢者

     若さ溢れる  笑顔救いと

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富山県氷見市のホテルで撮りました。