「頑張ることは笑いごと?」

『活性化研修をはじめて、悩むことの1つは、若い社員と熟年社員との研修に対する取り組み姿勢の相違です。その1つが「頑張る」です。熟年者は「みんなで頑張るぞぉ!」に対し違和感はありません。しかし若い社員は「頑張るぞぉ」に対し、「何をそんなに頑張るの?」と冷ややかで、一部の社員は笑いごとのように捉えています。活性化研修で、まず破らなければならない壁は、この若い社員と熟年社員との「頑張るぞぉ」をはじめとした意識の統一化です。

なぜ若い社員が「頑張るぞぉ」に対して、違和感を感じるのか?。その最大の要因は「日本の供給過剰の世界にある」と考えます。団塊の世代に生まれ育った私達は、食べ物から着る物まで全て不足し、自分に鞭打ち働かなければ、食べて行くことが出来ませんでした。それは大人ばかりでなく、子供の世界も同じで学校から帰れば農作業や家の手伝いをするのは当然てした。それが今は学習塾など勉強に追われ、家の手伝いは余りしません。

先日テレビで、コメンティターが中学生の孫に「誕生日祝いに何が欲しい?」とたずねると「勿論お金!」と答えたと言っていました。もう若い世代は、何が欲しいという物はなく、お金を出せば何でも買えるという、供給過剰世界の中にどっぷり浸かっています。この供給過剰の世界が「別に頑張らなくても生きて行ける」という安易な考えを生み出し、一番残念なことは、自分に挑戦し成長しょうとする意欲が少ないことです。

では今、私達団塊の世代はどうでしょうか?。若い世代の人達と同じように供給過剰の世界にどっぷりと浸かっているのが現実です。この状態では、決して若い世代を批判する資格はありません。互いにこの供給過剰の世界をぶち破るには、大きな夢を見ることだと考えます。そしてその夢に挑戦することで求めるものが明確になります。企業活性化研修は、「働きやすく、安心して働け職場にしょうという夢を持っこと」です。夢で生きて行くことは出来ませんが、しかしこの夢が若い世代と団塊世代を結び「頑張るぞぉ」の意識統一の要になると確信しております。』