「統合病院の更新審査終了」

『1月29日岐阜県高山市にある久美愛厚生病院のISO9001(品質マネジメントシステム)の更新審査が終了し、2月23日審査機関のISC(国際審査登録センター)の判定委員会において更新が承認されました。この統合病院は、平成16年3月25日にISO9001を認証取得し、今回で2回目の更新審査になります。

病院には「病院機能評価」という病院の機能を専門的、学術的で、中立的な第三者機関から評価する仕組みがあります。この「病院機能評価」は、総合病院など全国で2572件(2010/2/5現在)取得しています。ISO9001は医療及び社会事業分野で562件(2010/2/20現在)取得されています。このように病院機能評価の取得率と比較してISO9001が22%と低い原因は「毎年サーベイランス(審査)があることと、3年に1回更新審査があること」です。

私は、この総合病院に平成12年から職員研修に入り、平成14年5月から本格的に活性化に取り組みました。活性化、ISO9001認証取得のプロセスを経ることで、この総合病院は大きく変わりました。その最大の変化とは「看護師の不足状態が無くなったこと」と「医師不足が解消されたこと」です。特に医師不足は地方に於いては、地域医療を揺るがす大きな問題になっております。この総合病院では全員参加による仕組み作りを行ったことで、医療サービスの充実が図られました。この仕組みを構築することで医師・看護師・技術師等の業務が明確となり、医療事故の防止にも大きく役立っております。この結果、働きやすい職場となり、医師不足・看護師不足等が解消されてきたものと考えます。この総合病院は平成24年を目標に新病院の建設が計画され、中部縦貫道の高山インターの近くで宅地造成が進んでおります。』