「豪雪の郷・五箇山民謡巡りの旅を終えて(2)」

窓のサンサはデデレコデン はれのサンサもデデレコデン

今回「こきりこ祭り」に行き感じたことは、飛騨高山も山奥ですが、陸の孤島と言われように、本当に山深い越中五箇山で、こきりこに代表される、素晴らしい民謡があることに改めて驚きました。この五箇山地区は、平家の落ち人の郷と言われ、京の都文化がひっそりと引き継がれ来たもとと考えます。

この五箇山地区の民謡は、どれも、どこか物悲しく、哀愁が漂っています。都落ちという悲しい思いと都を懐かしむ思いが、この民謡の中でひしひしと伝わったきます。

特に五箇山地区の平、上梨の白山宮に奉納される「こきりこ」は、宮中雅楽を報復させます。この白山宮の例祭は、4月27日に行われます。その楽器も「小太鼓・笛・ささら・鉦(かね)」とそれぞれの楽器が、哀調ある音色を醸し出します。

この民謡こきりこで使われる「こきりこ」は、人間の煩悩をあらす、108枚の檜の板で出来ています。この煩悩とは、仏教で使われる言葉であり、神様に奉納される舞に使われるとは、少し意外です。今回、こきりこ祭りに行き、つくづく歴史が生み出す素晴らしい文化を知ると共に、その重みを思い知りました。』

…「こきりこ節」に関するサイト・動画(歌付き)
五箇山 〜小さな世界遺産の村 〜
http://www.gokayama.jp/monogatari/kokiriko.html